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こそだてする家を考える その②-2 おもちゃの収納場所


こそだてする家を考える

初めまして。伊奈建築の嫁です。現在4歳になるいけいけわんぱく長女と2歳の癒し系で泣き虫の長男の子育てに翻弄されながらも、建築に携わる者としてふと感じる、「こんな家がこそだてしやすいのでは」をシリーズでご紹介しています。前回に引き続きおもちゃの収納の話題です。

その②-2 おもちゃの収納場所

まずどの部屋に収納するか?収納の基本は「使うものを使う場所に」ですから、子供が小さい場合は、やはり親の目の届くリビング周辺やリビング,ダイニング、キッチン等に隣接する部屋などになるでしょう。リビングって、テレビと、その周辺機器・小物などを収納するテレビボードは必須アイテムとしてまず頭に浮かびますが、案外こどものおもちゃ類の事は想定外だったりします。おそらく、子供が生まれてから小学校低学年くらいまでは、子供部屋ではなく親の目の届くところで遊ぶと思いますので、10年間くらいは必要な収納です。兄弟姉妹が増えれば、プラス数年間ですね。それぐらい長い期間ですから、作り付けであったり、間取りにおもちゃ収納の要素が入っていても、「一時的なもので無駄になる」ということは無いと思われます。

では、どんな形の収納が考えられるでしょうか。前回(その②-1)のお話を踏まえて考えてみます。

①子供が自分で出し入れできる・・・
低めの位置の収納がメインとなります。わかりやすくいうと、押入れの中段より下部分ぐらいの高さの範囲です。
②子供が見やすい・探しやすい・・・
扉の無いオープンな収納でいて、投げ入れ式の箱を収納できるタイプがベストでしょう。
奥行きは、押入れ程深いと探しにくくなります。450mm~600mmくらいがちょうど良いのではないでしょうか。
ただし、大物のおもちゃが入るスペースも必要なので、奥行きを深めにして収納内に床置きできる部分もつくるようにします。
また、前回のお話で「おもちゃのはやりすたり」ということがありましたが、しばらく使っていないおもちゃはしまっておく、よく使うおもちゃは前面に出す・・・といったローテーションができるのも良いかもしれません。
絵本類は、特に幼児向けの小さいサイズの絵本もあれば、大判サイズの絵本も混在していると思います。小さいサイズの絵本は奥行き、高さとも小さく、大判絵本は高さが高い本、横幅が長い本
など色々ですが、ここでは小さいサイズが入る段、大判が入る段という形で可動棚で対応するとよいでしょう。そして案外絵本類もどんどん増えていきます。図書館などで借りてきた絵本などを一時的に入れるスペースなども考慮して、けっこう余分目にスペース取りすると良いと思います。
③大人目線で、すっきりしている・・
ここは、間取りとしてどう考えるか重要になってきます。
壁一面の壁面収納にして見せる収納プラス隠す収納を計画する。壁面収納は完全に造りこんでしまわずに、可動棚でフレキシブルに変化できると、将来的にも収納する物が変わった場合に対応できて良いです。
それでもごちゃごちゃ感が気になる場合は、壁面収納が全て隠せる引戸か折戸をつけてしまう。完全なオープン棚は、強い地震があった時などに、どさっと収納が出てきてしまうので危ないという考え方
もあります。
それなら普通に押入れでいいじゃない?とも思いますが、その通りです。そうなんですが、押入れにしまいこんでしまうと、取り出すときに暗いんですよね。押入れ内に照明をつけるのもいいかもしれません。
リビング、ダイニング、キッチンなどと隣接する1空間をセミオープンな納戸にしておもちゃスペースに。将来お勉強スペースなどにも使えるかもしれません。リビングに和室が隣接する場合も多いと思います。そんな時には、和室側におもちゃ収納ができる納戸的なスペースを作っても良いかもしれません。また、リビングに畳スペースを造りたい場合も、畳スペース周辺に腰高までぐらいの収納を設けたり、畳スペースを1段上げて畳下を収納にしてもよいですね。
リビング上がりの階段にされたい方は、階段下を有効に利用できます。階段下の収納は高さ的にも子供に向いていると思います。

いろいろ考えられるパターンをあげさせていただきましたが、いつも決まりきった間取りはありません。必ずしも「これが正しい」ということもありません。家族の数だけ間取りがあります。どんな方法が一番合っているか、色々お話させていただきながら素敵な収納方法を産み出していけたらいいなと思っております。 

こそだてする家に関するご意見、ご相談は[こちらのフォームから]・・・お待ちしております。    

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